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六月某日、病守辰美の記録

 あの日、抱きつかれて、胸に顔を埋められて、ただ一言「すきだ」と、嗚咽のような声で彼女はおれを呪った。不思議と嫌だとか、悲しいだとかいう感情はなかった。ただ、そのとき漠然と、おれはこの女を殺さなければならないと、他の人間に彼女を殺されてはい…